ワタナベのブログの中で、毎月アクセス数が上位になる記事があります。
「星本(ほしぼん)」のことを書いた記事です。
なぜアクセス数が多いのか考えてみたところ、世の中に「星本」の情報が少ないように思います。
「星本(ほしぼん)」は、支援級で使われる教科書です。
支援級と言っても「情緒」と「知的」に分かれますが(この話はまた別の記事で)、「情緒」の場合は、普通級と同じ学年の同じ教科書を使うことが多いです。
「知的」に問題がある場合は、同じ学年より1つ下以下の学年の教科書を使うことがありますが、1年生の場合、それより下の学年はないため「星本」が使用されます。
「星本」は学年に関係なく、理解の度合い「☆の数」で本を選択できるようになっています。
しかしお母さんからすると、
「星本」って何??
1年生より下の教科書って何??
と思いますよね。
今日は改めて「星本」について紹介します。
「こくご」表紙
「さんすう」表紙
気になる中身を少しご紹介……、
こくご☆・・・1つ星
字がほとんどなく、イラストが多いです。
字があっても、ほんの少し。
こくご☆☆・・・2つ星
少し字が増えましたが「カタカナ」表記であるものが「ひらがな」で書かれています。
「ぼくは」それとも「ぼくわ」?を選ぶ単元もありました。
こくご☆☆☆・・・3つ星
かなり文章が長くなり、読み取る力も必要になってきます。
ただ、どの漢字にも「るび」がふってありますね。
さんすう☆・・・1つ星
算数は楽しみながら、生活の中で使える、そんな問題が多くあるように感じました。
「○」「△」「□」の単元です。
のっぺらぼうさんが……、
透明なシートをかぶせると……、
ロボットに変身!!!
頁と頁の間に、間に透明シートが挟み込んであってパタパタしながら「○」「△」「□」を学ぶのだと思います。
さんすう☆☆☆・・・3つ星
さくらんぼで「2飛び」で数えたり、
お皿にあるリンゴが5個ずつあって、「5飛び」で数えることを、学ぶようになっています。
かけ算は入っていませんが、かけ算に繋がる問題ですね。
また、「あつい(厚い)」「うすい(薄い)」や「ふかい(深い)」「あさい(浅い)」など、国語の領域もあります。
生活に欠かせない「お金の計算」の単元もありました。
ワタナベが残念だな…と思ったのは、
この「さんすう☆☆☆」の「星本」が理解できるお子さんは、漢字も習得できると思うのですが、目次がほとんど「ひらがな」で……。
「数」という漢字も読むことはできると思いますし、国語の教科書のように「るび」をふってあればいいのに、と思いました。
(余談ですが、国語は東京書籍、算数は教育出版でした。)
この「星本」は、特別支援学校では常備していますが、地域の小学校では置いていない学校が多く、そもそも存在すら知らないのかもしれません。
一年間で使う教科書ですから、子供たちの特性に合う教科書をぜひ見極めてほしいですね。
この星本は一冊あたり約900円~2,500円くらいします。
ご興味のある方は、ワタナベの教室に置いてありますので、ぜひ手に取って見てください。
今回は、教科書「星本」についてお話してきましたが、
あなたのお子様が、何を学んでいけばよいのか、どんな教材を使ったらよいのか、お子様の特性によって、学習の内容は変わってきます。
ワタナベは普段から、発達障害、グレーゾーンの子供たちの学習支援を広島で行っていますので、もし困ったことがあったら、いつでもお気軽にメッセージしてくださいね。
必ず、お力になれると思います。
お知らせ
将来に向けていろんな選択肢についてお話ししてみませんか?
渡辺千恵がゲスト講師でお話します。
『発達凸凹キッズのお受験事情 あれこれお茶会』
こんなお話をします。
・発達凸凹キッズの進学先の選び方
・テストの点以外で成績をあげるヒント
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・広島のお受験事情
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などなど、質問タイムもあります。
2018年11月25日(日曜日)
時間:10:00~11:30
場所:くらら201号室
詳細な場所は後日連絡いたします。
参加費:1,000円(託児なし)
定員:20名
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下記のメールに連絡下さい(^^)
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